Hz(ヘルツ)といえば、本ブログのテーマ「音と振動」に欠かせない、大事な周波数の単位です。
1秒間に揺れる回数、周波数
Hzと書いて「ヘルツ」と読む。
Hは大文字、zは小文字です。
どのくらいの頻度で揺れるか、1秒あたりに揺れる回数を周波数と言います。
あるいは振動数と言ったりもします。
その大きさ(数)を表す単位が、Hz(ヘルツ)。
1秒間に1回揺れれば1Hz、1秒間に5回揺れれば5Hzです。
身近なところ
Hzという単位、音と振動に限らず、身近なところでも使われていますね。
壁にある100Vのコンセント。東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツ。
コンセントには、交流といって、プラスとマイナスを行ったり来たりする電気が流れています。
(逆に、乾電池は直流といって、プラスとマイナスが固定されています。)
この、プラスとマイナスを1秒間に行き来する回数、周波数を、Hzで表しています。
ラジオの周波数。
これは、電波の信号を、同じように1秒間に揺れる頻度で表したものです。
FMのNACK5(ナックファイブ)といえば、周波数は79.5MHz。
Hzの前のM(メガ)は1,000,000のことなので、79.5MHz=79,500,000Hzです。
「ラジオはダイヤル1242、ニッポン放送♪」って古いですかね?
AMのニッポン放送は、1242kHz。
Hzの前のk(キロ)は1,000のことなので、1242kHz=1,242,000Hzです。
パソコンのCPU、その速さの一つの指標である動作周波数、クロックスピードもHzで表しますね。
G(ギガ)はM(メガ)の一つ上、1,000,000,000のことですので、3.8GHz=3,800,000,000Hz、とか。
音と振動
だいぶ寄り道しましたが、音と振動にとっても、Hzの役割は同じです。
1Hzの振動というと「ゆーさ、ゆーさ」、ゆっくり揺れる。ブランコくらい。
10Hzの振動というと「ビーン」、くすぐったい。こそばゆい。
そんなイメージ。
音の場合は、周波数が低い(小さいHz)と「低音」、周波数が高い(大きいHz)と「高音」になります。
代表的な音として、音叉などに使われる「ラ」の音(Aの音)は、440Hzです。
その1オクターブ上の「ラ」の音は、周波数でいうと倍、880Hzになります。
Hzの由来
「ヘルツ」という名称は、ドイツの物理学者で、電磁気学の発展に貢献したハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ(Heinrich Rudolf Hertz)さんのお名前に由来しています。
1930年に国際電気標準会議で制定されて、1960年に国際度量衡総会で採用されました。
それ以前は「サイクル毎秒」、記号としてはc/sとかcpsと表記されていたようです。
数値としては同じになりますね。1Hz=1c/s。
おわりに
サイエンスの世界ではラの音を440Hzとしますが、音楽の世界では440Hzから若干ずらして、音楽に味を付けたりもしています。
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