「レンジでチンする」
多くの方は意味がわかりますよね。そう、電子レンジで温めることです。
最近はあまり耳にしなくなりましたが。平成の前半には、「レンジでチン」とか、シンプルに「チンする」といった表現が、あたりまえの言葉として使われていました。
ただし、当時すでに、「チン」と鳴るレンジはまれで、「ピー」とか「ピピピピッ」という電子音が主流。
電子レンジが普及し始めたころ。「チン」という音とともに、焦げることもなく、レンジ自体が熱くなることもなく。食べ物や飲み物だけが、魔法のように中までしっかり温まって仕上がってくる。その様が、よほど衝撃的な出来事だったのでしょう。
それを見た先駆者たちが命名した言葉、「チンする」。
音が、日常のありふれた行動の名称にまで成り上がった、貴重な出来事です。
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